Adobe XDの販売終了、この先どうなる?Figmaとの棲み分け

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こんにちは。ディレクショングループの纐纈です。本日は直近で自身が担当するプロジェクトのデザインツールが「Adobe XD」から「Figma」に変更となりました。今回はその背景と私の心境について書かせていただきます。

2023年1月、UIデザインツールのAdobe XDが突如販売終了というニュースを目にした。そんなまさかと思い、Adobeサイトを覗いても製品ラインナップからは消えており、検索してもサポートページへ転送されてしまう。XD単体での販売は終了したものの、Creative Cloudコンプリートプランでは継続で使用できるので完全終了ではないようだが、それにしても突然過ぎる。

以前からAdobe XDのアップデートは止まって、不安視される声はSNSでも上がっていた。Adobeの方針次第で予告なく使えなくなることもありえるため、現場でも新たに作成するデザインツールは「Figma」を使用していくことが決まり、慌ただしく対応していく、そんな姿が見られました。

FigmaとAdobeの関係 

そもそも「Figma」とはブラウザ上で簡単にデザインができ、さらに無料で使うことができるためとても手軽に導入きるツールです。また複数ユーザーがリアルタイムで同時に作業ができるため、制作フローも他と違う設計ができるのも特徴。そして使用する人の3分の2以上が「非デザイナー」で、画像作成やプレゼンテーションなどの資料作成に使われるなど、デザイナー以外の幅広い職種で利用されているのです。

そのため以前からFigmaを使用するプロジェクトは多く、社内でもとても身近なツールではありました。

海外のUXツールを調査したサイトでも、2022年の使いたいデザインツール世界1位はFigmaで約9割、他との大差をつけている。
(以下グラフのオレンジがAdobe XD、ピンクがFigma)

参照元:https://uxtools.co/survey/2022/ui-design/#ui-design-yoy-graph

そんな中、衝撃的だったニュースが2022年9月にAdobeが200億ドル(約2.9兆円)でFigmaを買収したことでした。買収額はAdobeの過去最大でFigmaの評価額の2倍、また収益の50倍にあたるそう。
今後何かしらの制約が出てきてしまうのだろう、Figma自体が生き残れるのか、など私には不安でしかありませんでした。

新生Figmaはいつ訪れるのか?

現時点ではFigmaとAdobe XDの棲み分けについてAdobeは「何も決まっていない」と回答するにとどめている。ただ今回の動向を踏まえると、素直にXDからFigmaに移行するのがおすすめかと思います。

Figmaが買収された時には、Figmaの良い点をAdobe XDに吸収し、Adobe XDを残すのではないかと予想してました。今回の件からAdobe XDが消えてFigmaが残るのではないか、そのように予測しています。

これは2013年グラフィックスツールの「Adobe Fireworks」が終了した時と同じ流れで、今では主流となっている「Adobe Photoshop」も、突如Adobe Fireworksの販売終了したことで乗り換えざるおえなかった事情がある。時代は繰り返される、ですね。

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