DX時代における編集者に必要なものとは?

Summary

こんにちは、プランニンググループの波田野です。

私はプランニングエディターとして動く場合もあれば、一エディターとしてプロジェクトに入る場合もあるのですが、今回はこのエディターについての話をしたいと思います。エディターとは、世の中にあふれる情報を整理し組み合わせ、価値のあるものにするのが仕事で、さまざまな力――バランス感覚、直感力、センス、柔軟性、コミュニケーション能力――が必要になりますが、それらはすでに装備しているものとし、今このDXDX叫ばれている時代に、どんな力が必要か?改めて考えてみたいと思います。

ツールが最良のパートナーに

この見出し、決して大袈裟ではないんです。ツールの力を最大限に利用しなければ、この先の業務スピードは遅くなり、取り残されてしまうかもしれません......。

例えば、社内のコミュニケーションツールとして欠かせないビジネスチャットですが、導入しているのとそうでないのとでは、業務効率に圧倒的な差があります。

Pomaloではslackを使用しているのですが、上司に確認が必要なとき、だらだらと前置きの文章を作りメール送信して返事を待つ、これって作業効率悪くないですか? Slackならそのまま本題に入ることができるので時間短縮を叶えてくれます。

プロジェクト管理に使用しているBacklogは、プロジェクトメンバーの担当タスクと進捗状況がひと目でわかるうえ、設定すれば締切前にアラートが届くので、うっかり大事な締切を忘れてしまうなんていうこともありません。

テンプレートの豊富さが魅力のCanvaも活躍中です。見栄えのいいプレゼン資料の作成にもお薦めですが、個人的にはSNS用の画像加工に一役買っています。

pdfや紙の校正作業にはMONJIが活躍しています。「トルツメ」や「改行」といった校正記号が使え、URLでやり取りが行えるのも嬉しい限り。

以上愛用しているものをツラツラと書きましたが、ツールが味方にすれば作業効率が格段にアップするので、この先ツールをいかに使えるかがポイントになってきそうです。

変化をチャンスと捉えるマインドが必須

人間誰しも慣れていることをやる方が楽ですよね。新しいことを始めるのは勇気がいるし、なかなか腰が上がらない。まさに自分はそんな人間でした。

Pomaloに入る前、ファッション誌の編集部に所属していたのですが、普段あまり触らないエクセルで表計算することになっただけでもストレスだったのを覚えています(苦笑)。

今考えると業務がルーティンワークだったのかもしれません。担当する毎月の企画の中身は違うものの、ファッションやライフスタイルという限られた範囲の中で幅があるだけで変化のない日々。

でもあるとき思ったのです。このまま紙媒体からのアウトプットだけでやっていても限界がある、と。当時雑誌の休刊が相次いだのも私の重い腰を上げるのを後押ししてくれました。

そして、ビジュアル制作も行えてデジタルに強い編集者になろうと決意し、早数年。当時思い描いていた自分にはまだ遠いですが、あのとき決断をしてよかったと思っています。

立体的なコンテンツづくり

以前は雑誌という枠組みの中でだけで企画を考えていればよかったのですが、アプローチの手段が無数存在する今は、一つのコンテンツをいかに広げて考えられるかが重要になってきます。

自社のブランドサイトやECページ以外に、FacebookInstagramTwitterLINE、さらにはYouTubeTikTokとアウトプットの方法が多岐に。(もっと細かく言えば、Instagramでもフィードなのかストーリーズなのかで内容が変わってきます)。

実際の撮影現場でも、これまでのスチールにSNS用の動画撮影がセットになることも多く、オウンドメディアの記事用、SNS用、POPやポスター等の販促物用と分けて納品するというパターンもあります。

また、Pomaloの例でお話すると自社R&Dの音声コンテンツ「コドモノハナシ、」は、キッズのサマースクールのプランニングを手がけたり、谷川俊太郎 絵本の世界 『うそ』×『オサム』原画展に絵本ブースを出展したりと、ラジオ番組から派生し、イベントに広がった好事例です。

長くなりましたが、以上が編集者の通常装備にプラスαとして求められるのではないかと考えます。3ヶ月後にはまた違うことを書いているかもしれませんが......。

Photo/Getty Images

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