戦略フェーズで「見えるもの」を出すことの重要性

浜崎 貴生

Summary

いきなり結論

こんにちは。コンサルティング部の浜崎です。

いきなり結論ですが、この記事は、「戦略策定の段階でも、まずコンセプトを表した表現物(見えるもの)を何か作ってみてはどうか」という提案です。

私が思うDXプロジェクトで起きがちな問題を見ながら、「見えるもの」を早めに出していくことのメリットを述べたいと思います。

DXプロジェクトの問題点

デザインやプログラミングの世界では「モック」や「プロトタイプ」という言葉が以前からあって、かなり広まってきたように感じています。でもそれは制作や開発の"ものづくりフェーズ"の話であり、事業計画や戦略設計の場面、いわゆる"戦略フェーズ"では一般的ではないというか、まだまだだなと実感しています。

特に大企業であればあるほど難しく、社員の方々がPoCでドキュメント作成に追われている場面をよく見かけます。施策の効果検証や分析もそうですね。そもそも分析レポートを効果的に活用できている会社は非常に少ないのではと思います。

特に、社内の多くの部署やさまざまな企業が関わるような(Pomaloの主戦場である)DXプロジェクトほどステークホルダーが多くてこういう問題が起きやすいです。水掛け論になったり、ずっと議論やブレストをしていたり。そのたびにドキュメントが作られ、でも結局使われず捨てられてしまったり。

見えるものを作る

こういう場面を多く目にしていると、「どうせ最後はプロダクトやWebサイトに落とし込まなきゃいけないのだから、見えるものを作ってしまったほうが早いのでは」とよく思います。

最終成果物でなくても、何か形があるもの、例えばプロダクトのブランドブック的なものやセールス資料といったものでも、エモーショナルな合意形成は図れるんじゃないかと考えるようになりました。

会議やドキュメントの中の言葉だけでは、十分伝わらないこともあります。Pomaloのいう「コンテンツの情熱を伝える」に近いかもしれません。

会議やドキュメントの中の言葉だけでは、十分伝わらないこともあります

いろいろなフレームワークを使いながらあれこれ分析したり検討したりする前に、まず「見えるもの」を作ってみる。そして、メンバーがそれを"体感"する。そうすれば日々の会議でもメンバーが解像度をより高く持ちながら議論できるようになるはずです。正解のないDXプロジェクトだからこそ、そういうスピード感が必要なのかなと思います。

遠回りのように見えて近道

こういう方法は、我々のようなオンボーディング型で支援している企業ほどやりやすいはずです。それに、我々が専門としているメディアやコンテンツのDX領域では構想や検証可能性の話になりがちで、ふんわりと議論したまま実は何も進んでないということも起こりやすいように思います。

少し話が飛びますが、私は「コンテンツは形のないもの」だと思っていまして、そういうものを相手にする以上、空中戦になりやすいです。だからこそ、まず形を作ることからスタートというのもありなんじゃないかと思っています。実体化したものでないと、人は体感できないはずです。

形を作ることからスタート

なるべく最終アウトプットに近い形で作る。一見遠回りに見えても、Webメディアの構築をするときに「まずそれを体現するマガジンをプロトタイプとして作ってみよう」といったことも面白いのではないでしょうか。

戦略フェーズでもまず「見えるもの」を作り、そして構想や合意形成に生かす。個人的にはここに余白を感じますし、もっともっとチャレンジしていきたいなと思います。

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