意外にみんな使っている!業界用語

Summary

はじめまして。ビジネスディベロップメントグループの島本です。Pomaloには今年7月に入社しました。

これまでも、広告・マーケティングに関わる会社で働いてきましたので、いろいろな業界のクライアントさんとお付き合いをさせていただいてきました。そしてPomaloに入社してからも、色々な業界のみなさまと関わらせていただいています。そんな中で、新たな出会いの一つが業界特有のワード、いわゆる業界用語です!

「こんな言い方をするんだ!」と、初めて知る業界用語が多々あります。そこで、今回は「業界用語」について記事を書いてみたいと思います。

そもそも業界用語って何?

そもそも、「業界用語」とは何?というところから、改めてになりますがWikipediaで調べてみると下記のように紹介されていました。

日本語の場合、一般的ではない読みをわざと用いて、特別な意味であることをあらわす場合がある。その業界内での専門用語のほか、正式名称ではない略語、隠語のようなものも多い。

厳密な定義はなく、その業界特有に使われている言葉を業界用語と考えると良いかなと思います。また、Wikipediaには以下のような説明が続いています。

単に業界用語と言った場合、芸能関係の業界用語を指すことも多い。

確かに、「業界」という言葉自体が、芸能やマスコミを指すイメージも強いですね。

業界用語の例

業界用語にどういったものがあるか、ネット上で紹介されているものをいくつかピックアップしてみました。まずは、代表的なマスコミ業界の例です。

アタマだし:VTRや音楽素材が必要な部分がすぐに再生できるように、使用部分の先頭でセットしておくこと。

おし:予定時間をオーバーしていること。

ガヤ:メインではない、その他大勢の人を指す言葉

タク送:タクシーで送ること。

てっぺん:深夜0時のこと。

撮れ高:撮影した映像素材のうち放送に使えそうな部分を指す。

ばらす:撤収、解散の意味

巻き:急いでの意味

私自身がテレビなどでも見聞きしたことがあるようなものをピックアップしてみましたので、聞いたことがあるものも多いのでは無いでしょうか。また、もともと業界用語といえ、一般化して使われているものも多いように思います。

次に、Wikipediaの説明にもありましたが、「隠語」と呼ばれるものも、業界用語の一つ。代表的なものとして、警察の隠語があります。こちらも、いくつか例を上げると、マルヒ(被害者)、ハコ(交番)、ラジオ(無線飲食)など、テレビドラマなどでも聞いたことあるのではないでしょうか。

広告会社に長く勤めてきた個人的な経験では、クライアントの社名を正式名称ではなく、一般には使わないようなイニシャル的な呼び方をすることがありました。例えば飲料系の会社を例にあげると、コカコーラはCCJCCoca-cola Japan companyの略)、キリンビールはKB、サッポロビールはSBなど。これは、広告会社によって異なる呼び方をすることもあるかもしれませんが、個人的な感覚としてはだいたい同じ略を使用していたように思います。

また、クライアント社内で、自社商品のことを商品名ではなく品番で呼ぶ、というケースもありました。これが広告代理店や小売企業などでも共通言語化され、当たり前の用に品番で会話がなされていました。

なんで業界用語って使われるの?

なんで業界用語って生まれて、使われるようになるのでしょう。その役割を考えてみると以下の2つかと思います。

  1. 簡単なキーワードで会話をスムーズにできる
  2. 関係者にしかわからないよう会話ができる

共通のキーワードを使用することで、長い説明をなくしてもニュアンスが伝わりやすいと言うメリットがありますね。

また、警察の隠語などは(実際はドラマなどでも使われていますが)、警察内部だけで通じる暗号のような役割から生まれた言葉だと思います。クライアント社名をイニシャルにするというのも、周囲からどこの企業の話をしているわかりづらくする意味合いがあったのではと思います。

まとめ

いくつか業界用語と呼ばれるものをご紹介してきました。皆さんの業界・会社にも特有の用語があるのではないでしょうか。

日々業務を進める中で、関係者同士で会話するときに業界用語を使用することは、会話がスムーズに進みとても便利な言葉だと思います。また、業界用語を会話に取り入れることで、知っている風を出すこともできるのではないでしょうか。

一方で、当たり前のように使っている言葉だからこそ、普段あまり関係の無い業界の方との会話でも使用してしまうと、逆にコミュニケーションミスや時間のロスが発生しかねない点にも注意が必要です。

なかなか検索しても意味が出てくる言葉ではない分、会話する相手に合わせて使い分けるということも、たまには意識してみるのが良いかなと思います。

Photo/Getty Images

Contact