プロデューサーの役割をあらためて考えてみました

Summary

はじめまして。
ビジネスディベロップメントグループの田尻です。めちゃくちゃカミそうなグループ名ですが、プロジェクトでの役割としてはプロデューサーになります。
Pomaloに1月から入社して自分が置かれてる環境や状況を振り返りながらプロデューサーの役割について考えてみました。

プロデューサーってそもそもなに?

まず「プロデューサー」という言葉はその名の通りproduce(プロデュース)から来ているものです。プロデュースという言葉の定義は産出する、生産する、制作するなどを意味する言葉(英語本来の意味)です。
日本では往々にしてテレビやマスメディアの業界で使われることが多いかと思います。
ここ数年はデジタル系のメディアも多く生まれてきておりWEB業界でも多く使われるようになりました。ではプロデューサーの役割ってなんだろう?ということを個人的な見解が多いですが考えていきたいと思います。

多角的な視点から「産出」する

私が考えるプロデューサーの役割として1番大切なことはクライアントの事業や課題を含めて客観的にクライアント状況を見て相談ができる1番の理解者であることだと考えます。
上記で定義されているプロデュースという言葉の中で「産出する」という言葉がありますが、
プロデューサーの役割の多くは顧客の強み、課題を理解し新たな価値を創造することだと考えます。
もちろんクライアントの意向やビジネス的観点によって多岐に渡りますが顧客理解を深めることで顕在的な視点ではなく、潜在的なポテンシャルを引き出すことが新たな価値を産み、競合他社との差別化になるからです。

鵜呑みにせず、時にはドライに

クライアントワークではどうしても「お客様」というイメージがあり、クライアントがこうしたいから、クライアントの希望なんです。となりがちですが、これではプロデュースにはなりません。クライアントの希望通りやってうまく進むのであればプロデューサーは不要です。

個人で考えてみてください。自分自身のことってどのくらい理解していますか?
もちろん自分がこういうタイプなどそれぞれ思っていることはあると思いますが他人から見た自分の評価と自分が思っている自分の評価って違うことないでしょうか?基本的にはそれと同じことがビジネスでも当てはまります。会社として掲げているブランディングがそのまま100%エンドユーザーに伝わっていることはほとんどないでしょう。
だからこそなぜ伝わらないのか?どこかに齟齬が生まれていないか?ターゲット設計は合っているのか?やりたいと思っていることは本当にブランディングに沿ったものになっているのか?
このように常に疑問を持ち続け、たとえクライアントからのオーダーであっても道がそれてしまう懸念がある時にはストップをかけなければいけません。

また、やりたいことが多くなり過ぎるということもありがちですが、本当にやるべきことに絞る。やらなくていいことは捨てるという判断や提案をすることも大切な役割だと私は考えます。

デスクも頭の中も整理整頓が大切

プロデューサーが最初に行うことは顧客理解と前述しましたが、まず何を行うべきなのか。
私は整理整頓を行うこと。これが最初にするべきことだと思います。
今何をしているのか?その目的は何か?どんな成果を得たのか?課題は生まれたのか?今後何をしたいのか?などなど。
確認すべきことは非常に多くあります。情報は拾いに行けばいくらでも出てくるものですが、得られた情報を整理整頓し、今後の動きに活かしていく必要があります。ではどのように情報整理をすべきか。
・今後の目的、目標(KPI設定)
・今まで行った施策(コンテンツ内容及び数値データ)
・課題の抽出、設定
初期段階ではまずこのような大分類でセグメントを行い整理していきます。
「目的地を定め、今までの道のりが正しかったかを確認し、得られた課題から新たな道を見つけていく。」というようなイメージを持って頂けるといいかなと思います。

1人でやらない。頼ることが肝

情報を集約し、課題を整理できたら課題を改善するためどう動くかを決めていくフェーズになります。プロジェクトを成功させるにはプロデューサー1人では何もできません。コンテンツの企画、データ分析、ディレクション・・・
多岐に渡る役割を実行できるチームを作ることがプロデューサー業務の肝になります。
どんなに秀逸な設計をしてもそれが実行できなければ海の藻屑となってしまいます。
机上の空論で終わらせないためにプロジェクトを安全且つ確実に実行できるチーム体制を構築しなくてはいけません。その為にもクライアントに代わり、正しい情報を適切に伝える必要があります。だからこそ「顧客理解」が重要なのです。
クライアントの想いを漏らすことなくチームメンバーに伝えプロジェクトの成功に導く。
もちろん必ず成功するものではないのでTry&Errorを繰り返すこともありますが絶対に成功する、求めた結果が得られると信じ行動し続けるメンタリティも必要になります。

ここまで来ればあとはクライアントとチームの間に立って円滑にプロジェクトが進むよう潤滑油のような動きになります。急に違う要望が上がったりすることもありますがその内容が建設的か、必要なものなのか、スケジュールに影響はないかなど各方面の裏どりを行い実現性があれば対応していきます。
ここでの注意点は自分1人で決めないこと。
自分だけでプロジェクトは回せないですし必要性がないことを組み込むことで本来の主旨から外れてしまう恐れがあるからです。エンドユーザーに間違った伝わり方やクレームに繋がることは避けなくてはいけません。

まとめ

取り留めのない文章になってしまいましたがプロデューサーとして心がけるべきことを自分なりに咀嚼すると。。。
・クライアントに寄り添うパートナーであれ
・ただの御用聞きになるな
・常に疑問符を持って課題と向き合え
といったところでしょうか。
顧客理解を深め日々これでいいのかを考え続けカタチ創っていく。
正解か不正解かは結果論でしかないと思っているので考え歩みを止めないことが大切なことだと私は思います。

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