ディレクターのプレイスタイル

Summary

「クリエイティブ・ディレクター」「プランニング・エディター」「プロデューサー」「ディレクター」。これらはPomaloメンバーの職種の一例です。ぼくは202110月にディレクター職でPomaloに入社しました。入社前に募集要項などから、おおよその職務については理解していたつもりでしたが、いざ説明してみろと言われると今でも正確に「ディレクター」という役割を言い表すのは難しいです。取引先の皆様やPomaloに興味を持ってチーム紹介のページを覗いてくださった方は尚更、イメージが掴みづらいと思います。

それでも、Pomaloに入社してから半年ほどの間に「ディレクター」職について理解が深まってきたと思うので、その一端を言葉にしてみます。まず「ディレクター」職の特徴は下の3点にあると思います。それぞれの特徴について見ていきましょう。

・プロジェクトによって業務範囲が変わる
・決まった型がない
・調整役

プロジェクトによって業務範囲が変わる

教科書的には、direction=方向を定める、プロジェクトの方針を定めることがディレクターの役割と言えるでしょう。広義には、①プロジェクトや企画の方針を定める②プロジェクトの進行管理を行う③ステークホルダーとの調整を行う、といったことがディレクターに求められている業務です。ただし、Pomaloではクリエイティブ・ディレクターとプランニング・エディターが①を担っています。例えば、プロジェクトのスタート時にクリエイティブ・ディレクターが全体の戦略・戦術の設計を行い、さらに細かいレイヤーであるコンテンツ単位ではプランニング・エディターがディレクションします。そのため、Pomaloのディレクターの業務は主に②と③です。余談ですが、ぼくの前職の出版社ではディレクターという職種はなく、編集者が②と③を兼務していました。Pomaloにおいても、ディレクターが②と③を全面的に担当するというわけではなく、他の職種のメンバーと受け持ちを分担しており、プロジェクトによって②と③の濃淡は異なります。ときに①につながる議論を作り出すことも有能なディレクターの条件と言えます。

決まった型がない

2つ目の特徴は決まった型がないという点です。これはディレクターの悩みでもあり、この役回りの面白いところでもあると思います。編集者という仕事もこれに近いものがあると思いますが、スタイリスト、カメラマン、ライター、デザイナー、エンジニアといった専門職と比べると、ディレクターは「なんでも屋」の側面が強いです。ディレクターにはこれら専門職の人たちのように目に見える成果物があるわけではないので、そうした職種に比べて手本を見つけるのも困難なのではないでしょうか。それでもPomaloのディレクターに限っても、各人の仕事ぶりに触れるとそれぞれに特徴が見えてきます。たとえ相手がクライアントであってもプロジェクトにとってプラスだと思うことをズバッと言える人、機嫌を損ねてしまった相手の懐に上手に入って状況を切り抜ける人、プロジェクト進行に潜むさまざまなリスクを察知し未然に防ぐことに長けた人、ディレクターの長所は千差万別です。他のディレクターの長所を盗んで組み合わせることがディレクターとしての成長の秘訣なのではないでしょうか。もうひとつ忘れてはならないのは、同じディレクターだけではなく、スタイリスト、カメラマン、ライター、デザイナー、エンジニアetcの仕事を知ることも質の高いディレクションをする上でとても重要だということです。

調整役と伝書鳩は似て非なるもの

ぼくが日々ディレクターという仕事で、本当に難しいと思っていることです。「調整役」という形容に、一見「使いっぱしり」「伝書鳩」という後ろ向きな連想をするかもしれませんが、それは違います。ぼくもディレクターの仕事にそうした側面があると思っていました。しかし実際にディレクターとしてプロジェクトに参加してみてわかりましたが、「使いっぱしり」や「伝書鳩」では、本当の意味での「調整役」は務まりません。主体的にプロジェクトに参加し、先々の過程を想像し、今必要な行動を起こしてはじめて「調整」ができます。裏を返せば「伝書鳩」になっているのであれば、それは一人前のディレクターではないのでしょう。

まとめ

ぼく自身まだまだディレクターとして、課題がたくさんありますが、現時点で行き着いた答えは自分のプレイスタイルを確立すべきだということです。ディレクターの仕事には究極正解はないと思います。だからこそ、自分の強みを理解し、それをプロジェクト進行に生かすことができる、その人なりのディレクター像を作ればよいのではないでしょうか。攻めに長けたディレクター、守備が上手なディレクター、あなたはどちらでしょうか?どちらもプロジェクトチームにとって心強い存在になるはずです。

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