プランニング・エディターに求められること

Summary

こんにちは。プランニンググループ/プランニング・エディターの磯です。

私は雑誌の編集者としての経験は長く、女性誌や生活情報誌でいろいろな仕事をしてきました。今まで、名刺やクレジットに入る肩書もエディターやライターという肩書でした。が、しかしPomaloに入社し、新たに加わった言葉があります。それが「プランニング」です。

では、エディターに「プランニング」がつくと、何が求められるようになるのでしょうか?

私自身、Pomaloに入る前はあまりこの違いがわかっていませんでした。

ちょうど4〜6月にかけてプランニング・グループ内で、代理店で活躍されてきたストラテジックプランナーの方から、「戦略的思考」をもった企画の考え方、コンセプト作り方や企画書について学ぶ機会が何回かありました。

そこでだんだん「プランニング」について、気づきが生まれてきましたので、いくつか印象に残ったものを書き出してみます。

「コンセプト」の重要性

編集部に在籍したときは、毎月編集会議があり、月に10本企画を出していましたが、その1本1本をコンセプトまで落とし込んだものではありませんでした。もっと読者取材や展示会などを通した肌感覚的なものから生まれていたと思います。

どの勉強会でも共通していたのが「コンセプト」をいかに言語化できているかが大切、ということでした。

ストラテジックプランナーの上塘潤一郎氏(ゼンコミュニケーションデザインズ 代表取締役)曰く

⚫企画=コンセプト(問題解決の考え方)+実施案(題解決の考え方を具体化したもの)

クライアントの問題解決のための企画提案には、このコンセプトがしっかりしていないと、企画目的がずれてしまい、実施してもよい結果が得られないという不幸が起きてしまいます。だから実施案のアイディアだけどんどん浮かんでも、コンセプトに合っているかともう1回冷静に考え直さないといけないわけです。アイディアだけが先走りしてしまいがちな私には大事なことです。「目的・誰に・何を・どこで・どのように」の箱を埋めるとコンセプトがはっきりしてくるそうです。

「水平思考」と「垂直思考」

クリエーティブディレクター/プランニングディレクターの池田一彦氏の講座では

  • 本質的な課題を発見=垂直思考
  • それを解決するアイディア=水平思考
  • 課題設定の視座の高さがアイディアを遠くへ飛ばす

ハッとする、そしてわかりすい説明。本質を知るために「そもそも」という言葉をつけて考える。ふだんルーティンをこなすことで1日が終わるのが当たり前だったり、目の前のことばかり追われていると「本質って何か」と、考えることを忘れてしまいます。

缶コーヒーを買ったたときに一瞬でも「”そもそも”缶コーヒーって〜、”そもそも”紅茶を飲みたい時と何が違うのか、”そもそも”テイクアウトのコーヒーと何が違うのか...」と考えることならできそうな気がします。

企画体質になるためにどうしたらよいのか、「これならできそうかも!」「やってみたいかも」と思わせてくれる池田さんのレクチャーは、アタマとココロの活性化にとても有効です。

新しい学びや気づきはやっぱり面白い!

まだ他にも講座で面白い発想や言葉、テクニックに数多く出会いましたが、Pomaloに入社したい理由のひとつが、「今の世の中に求められている新しいことを学びたかったから」なので、この「プランニング」を勉強する機会はまさに求めていたことでした。

では「プランニング・エディター」は何を求められているのでしょうか?クライアントの課題解決のための分析力とそれを基にしたコンセプト定義・企画案を提案し、編集力で課題を解決する、というのが思考/実践できるエディターなのかなと、感じています。

同じ職種でキャリアを重ねると「ベテラン」になってしまい、だんだん得意なことしか仕事がこなくなってしまいます。ただ「得意なこと=自分がやりたいこと、そして、今後もやりたいこと」とも限りません。仕事の幅を広げたいと思うときには、新しい学びや経験にチャレンジできる環境が必要だし、それを1人で実践するのはなかなか大変なことです。

仲間と一緒に学ぶことは向上心を刺激し、お互い話し合い、仕事をすることで気づきも増えます。入社3ヶ月たち、メンバーにどんどん新しいことを学び、実践してくれる機会を与えてくれるPomaloは、とても前向きな戦略的思考の会社だと思います。

 

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