SEO記事でも”オリジナリティ”は必要?コンテンツマーケティング成功事例から学ぶ、埋もれないためのBtoBブランディング

Summary

みなさんはSEO対策記事について、どんなイメージがありますか?

検索ニーズが高いキーワードで上位をとれたら勝ち。Googleから評価されやすいテクニックが一番大事。潜在ニーズがあるリードが、とにかくサイトに来てくれればいい・・・等。

でも今どき、どこの会社でも出せる一般的な情報は世の中にあふれていて、それだけでは自社を選んで貰える価値は感じてもらえない。取り組みを続けても結果がついてこないとき、どうしたらいいのか・・・。

そこで今回は、評価されているオウンドメディアから、これからのコンテンツマーケティングに必要な”ブランディング”を考えてみたいと思います。

世の中で評価されているオウンドメディアの特徴

みなさんは、「コンテンツマーケティンググランプリ」という賞があるのをご存知ですか?日本国内のコンテンツマーケティングに取り組んでいる企業や団体のオウンドメディアを、広く伝え称えるために開催されている、日本で唯一のコンテンツマーケティング専門のアワードです。

2021年に行われたアワードでは、コンテンツマーケティングのお手本として話題になった「となりのカインズさん」や、「有隣堂しか知らない世界」と並んで、専門コンテンツ部門でグランプリを受賞したオウンドメディアが、弁理士法人が運営する「toreru media」でした。

toreru media

受賞理由として審査員からのコメントを見てみると、知財の申請・登録支援をしている弁理士法人だからこそ発信できる、身近な知財に関わる実例を、初心者にもわかりやすく、親しみやすい形で、かつ信頼できる情報源として発信できているところが評価されていました。

ところでなぜ、弁理士法人という一見”硬そう”なイメージがある会社で、このようなオウンドメディアが実現できたのか。調べてみると、メディアを運営している株式会社Toreruの企業ポリシーが「テクノロジーの活用で、知財の世界を、より良く、楽しく。」と定められており、そのポリシーの「より良く、楽しく。」を実現させるためのオウンドメディアが「toreru media」だったことがわかります。

なぜ”オリジナリティ”が必要なのか

ではどの企業においても、「toreru media」のように企業ポリシーやミッションから、自分たち”らしさ”を表現したコンテンツマーケティングが必要なのか?私は「YES」だと思っています。

そもそも前提として、情報過多な世の中になってから、顧客が企業からの情報を受け取るハードルがどんどん高まっています。サイトに来訪してくれる人たちは、ただの商品説明では響かないし広告表示も見てくれていない。そんな中で、その人達に何の情報を提供するのか、もっというと企業として事業やサービスを通じて社会に何を提供するのか。そこをはっきりさせて発信していかなければ、顧客に振り向いてもらうことは、これからの時代において困難だと考えています。

なにが”オリジナリティ”を表現するのか

それでは、自社”らしさ”はどう伝えていけばいいのか、他社との差別化をどうコンテンツで表現していくのか。BtoBマーケティングにおいては、特に以下2つのポイントが重要ではないかと思っています。

①独自のナレッジ・技術・情報

②企業ミッションや事業ポリシーに沿った、自分たちが思い描く「理想の世界」の体現

①は、他社では持っていないナレッジなどの情報を元に、専門性の高い情報を発信することです。「toreru media」の例でいうと、「鬼滅あやかり商標」はどこまで登録される? ~特許庁の審査傾向をガチで調べてみたの記事は、事例のリサーチとともに専門家ならではの視点で結果と解説がされていて独自性が強いコンテンツになっているのではないかと思います。

②は、自分たちの「理想の世界」の体現と書きましたが、コンテンツに触れた人が読後感として、自分たちの考えている理想へ共感してくれるコンテンツになっているかどうか、ということです。「toreru media」においてだと、メディアコンセプトと、それに基づいた企画・コンテンツの集積によって、「より良く、楽しく。」という企業ポリシーが実現されているのではないかと思います。

Pomaloで支援しているSEOプロジェクト例

弊社Pomaloでも、SEO集客のためのプロジェクト支援をしています。Pomaloに相談をいただくSEOプロジェクトでも、ただ集客を求めるだけでなく、専門性が高く独自性が強いコンテンツを求めてご相談をいただくケースが多いです。

例えば、薬局向けにSaaSツールを提供されているカケハシさまの事例の場合、薬剤師免許を持ち薬局の現場にも立つ編集者を編集部のチームに入れて、カケハシの独自ナレッジと現場目線の掛け合わせで、ターゲットニーズの高い専門コンテンツを制作しています。

また、カケハシさまが掲げる”医療の受け⼿と担い⼿、その両者の体験をアップデート”する、新しい薬局像の実現のため、省庁が進めている制度改革に対する解説、現場で起こりそうな課題と対処方法について、編集チームで話し合いながら言語化しコンテンツで発信することも行っています。

musubi

一般的なSEO記事に比べて手間と工数はかかりますが、独自性が高く他社にも真似できないコンテンツをつくることで、着実に事業成果につながっています。実際に、Pomaloがプロジェクトに入らせていただくようになって、記事コンテンツへの流入が約10倍に増加したというデータもありました。

※プロジェクト詳細は以下記事をご参照ください

https://www.pomalo.jp/work/kakehashi/

もしコンテンツマーケティングを続ける中で、成果があがらず困っているときは、ぜひご紹介した情報を参考にしていただけると幸いです。お困りのことがあれば、お気軽に弊社までご相談ください!

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